海と共に
こんばんみ〜!!!!!!!
ノルちゃん推しは God dag (廿_廿†)૭。
アイスちゃん推しはGóðan daginn (廿`-´廿)
はいっ。恒例の(まだ1回しかやってないが)この挨拶ということはそうです〜今回は小説記事です〜!!!今回は夏休み最後の日!ということで夏休みの「な」の字すらなかった悲しきてんぐさんの代わりに鯨姉妹にビーチに遊んでもらう話を書きました〜!!
ちょっと短いけどご愛嬌です。今日という日に間に合わせるために超特急で書きましたので色々荒いですが許せ……この人夏休み無かったんだから…………
8月31日ということですから皆さんは今頃宿題が終わっていなくて焦っているでしょうか!?宿題なんてないけど明日仕事!えーん!ってなってる人もいるでしょうか!?みんな大丈夫!てんぐは夏休みの宿題なんて毎年間に合ってなかったけどなんとかなったし、今や夏休み抜きで明日も仕事だけど全然生きてるから大丈夫です!明日から9月ですが変わらず元気にやっていきましょう。
もうこれ以上書いてると長くなるからさっさと本編いくね!?
気が向いたらちょろっと後書き書きますね!!
注意!
この小説は鯨兄弟のにょた百合になっています。ちょっとだけアイノルで最後はR15気味かも……。っていってもあんまり左右とかガッチガチじゃないから安心してくれ!
以上の人が大丈夫な方はそのままお寛ぎください!
ダメな人は今すぐ風呂入って寝ろぉぉおおおお今何時だと思ってんだ!
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真っ白な砂浜にエメラルドの輝き。
サンサンと照り輝く太陽が砂を打ち付けていた。ビーチサンダルで歩く度に熱波が足に伝わってほんのり痛いくらいだった。
カンカン照りの夏の終わり。私たち二人はビーチに1泊2日でちょっとしたバカンスに来ていた。
自然に恵まれた互いの家には、どこにでもあるような海なのだけど、ここの海はエメラルド色であることが知られていてちょっとした穴場だった。
夏の終わりということもあって、私たち以外に観光客もおらずさながらプライベートビーチと変わり無かった。
「ノーレ!はやく!」
年甲斐もなくはしゃいでいる私は、数歩遅くれている姉を急かした。
「はやいべー!転ぶでね」
今年の夏は海に行こう。どちらが言い出したのか忘れたけれど冬の寒い日にそんな約束をした。外は猛吹雪が吹き荒れていて、暖炉の傍から動けずにいたある冬の日にその約束は交わされた。
あの時の約束を今も覚えているなんて、思いもよらなかったけど……
海から少し離れたところにパラソルを立て、日焼け止めを入念に塗ると、準備満タンという感じで、互いに準備運動を始めた。
伸びをしている姉の姿はホントに綺麗でつい見惚れて言葉を失う。
「…………」
「ん?どしたべ?」
何食わぬ顔でノーレはそう言う。
「いや…………水着似合ってるな〜と思って……」
「ふふありがとな」
ノーレが纏う水着は至ってシンプルだった。マーメイドラインの入った純白の水着。人魚姫のように綺麗なラインの入ったスカート型の水着が足元に広がって上品なデザインだった。髪型は綺麗に自然体におろされていて、それが余計に素朴で美しく水着を引き立たせているようだった。
正直すごく目に毒……というか、見てるだけで焼かれそう。ただでさえ眩しいのに余計に眩しくてキラキラと輝いて目が潰れそうになる。
私なんて恥ずかしくてラッシュガードをチャックを限界まで閉めているのに。
「アイスはなして隠すの」
「ひ、日焼けしたくないから……」
「ム…………えいっ」
眉に皺を寄せたお姉ちゃんはラッシュガードのチャックに手をかけたと思えば、一気に下げてきた。
「わっ、わあああああ!」
あらわになった自身の水着にどうしようもなく恥ずかしくなって私は急いで両手で隠そうとしたけれど、ノーレが強引に腕を掴むものだから、無駄なあがきになってしまった。
「かっ、、、、可愛い!!!!!アイスだってすっごく似合ってんべ?」
しきりに姉は目を輝かせた。
「うっ」
にまっと笑って姉はそう言う。ふと笑う仕草が女神みたいに輝いてちょっとだけ瞼を閉じかけたのはここだけの話だ。
「……も〜そんなこと言われてもお姉ちゃんには負けるよ……」
そういって私は自身の胸に目を落とした。
私が着ているのは、自分の家では中々見かけない特別なデザインだった。
ピンクと白を基調として大きめのギンガムチェック柄が入っている。胸元のところにはさりげなくリボンがついていて、ふんだんにフリルがあしらわれている。
……実はこの水着は今日のために新しく新調したものだった。仕事で日本に訪れた際に偶然見かけて一目惚れしたものだった。自分の家には滅多にないデザインに惹かれた。
まるでJ-POPアイドルの衣装みたいでノーレに喜んでもらえるかな、と思ったから勢いのまま買ってしまったのだった。
今日は泳ぐからと姉にくくってもらった三つ編みも、どこかあどけなさをかもしだして、いつもよりも少し幼く見えていた。
「なんで、アイスの方が可愛いべ?」
「あ〜!もうほら、恥ずかしいからほら、早く行くよ」
「照れてんのけ?」
「照れてない」
「照れでら」
「照れてない!も〜!先言っちゃうもんね!」
逃げるようにして私は全速力で海まで走った。そうでもしないとお姉ちゃんの水着姿にいつまでたっても直視が出来そうにないし、まじとまじと見られるのも恥ずかしいから。
「あっ!ずるいべ!」
ノーレが後ろから走って私を追いかけてきた。
「えへへっ一番乗り!」
海に入ると冷たい水が肌に晒されて気持ちが良かった。
「アイス〜まってくんろー!!わ!ちべたっ」
遅れて入ってきたノーレは思いのほか水が冷たかったのか、少し身震いをした。
「くらえっ」
今だ!と狙いを定めて水をバシャバシャとかけてやった。さっきのお返しだ。
「あ!やったない!ほれっ」
「きゃっ!……あはっあははは!」
「ぷっ、はははは!」
久々に海に来たということだけですっかりハイテンションになった二人は気がつけば笑っていた。別に理由なんてない。ただ楽しくて、笑いがどうしようもなく溢れた。
それからは浮き輪でプカプカ浮いてみたり、砂でノルウェー王宮を作ってみたり、シュノーケリングでは珊瑚礁を探してみたり、カニを見つけてはカニさん歩きで追いかけてみたり、海で遊べることをできる限りやってみた。
𓇼𓆡𓆉 ⋆
ほとんど遊び尽くしてしまって程よく疲れた私たちは水際の砂浜で肩を並べて、ただ陽が沈むのを見ていた。
空がオレンジ色に染まっていく。
「今日は誘ってくれてありがとう」
ほとんど無意識に出た言葉だった。
「ん?私誘ったべか?」
「誘ったみたいなもんでしょ。んとじゃあ……連れてきてくれてありがとう」
「ん」
「ずっとね、二人で海に行きたいって思ってたの」
お姉ちゃんは私をゆっくりと覗き込んだ。
「ほら……いつもは皆と一緒だからさ」
「うん?」
優しい瞳が私の言葉をじっくり待ってくれている。
「…………姉妹じゃなくて、、その、恋人として来たかったから、だからその、今日は二人きりでデート出来て嬉しかったよ」
顔が熱い。多分今耳まで真っ赤だ。視線を泳がせてなんとか熱を覚ますことに集中した。
「ふふ」
「もお笑わないの!」
「いや、正直でめんこいなって思っで」
「なっ……!」
またこの人はいつもいつもめんこいばかり……。そうやって可愛がられるのは正直満更でもないけれど……。
「二人きりだもん、正直にもなるでしょ」
「〜!!アイス!」
「お姉ちゃんもアイスと二人で来れで楽しかったよ、ありがとない」
「どういたし!」
そう言いかけて、気がついた時には唇と唇が触れていた。ふいに目が合って少しだけ見つめ合うとそれが合図みたいに、触れるだけの優しいキスを何度も交した。
「……ふふ、綺麗」
長い睫毛が少しだけ触れるといつの間にか口説き文句が出ていた。
「…………アイス、お姉ちゃん……」
熱を帯びて、とろんとした姉の瞳はどうしようもなくいじらしくて、心の底から愛らしいと思えた。
「ホテルまで待って」
「ええ〜待でない……」
もじもじと動き出したノーレは待てができないようで、じっとりした視線を送ってくる。
それに流されまいと私も反撃をする。
「待てるよね、?お・姉・ち・ゃ・ん」
「ぐっ………………はぁい……」
「ふふ」
「あははっ!」
「早く行こっか」
「ん」
もうすぐ夏が終わる。夏が終われば、紅葉染まる秋がきて、秋が終われば凍てつく寒さの冬がくる。そうして冬を越しては春が来て…………幾度となく繰り返す季節の循環は私たちには慣れたことだったけど、ノーレと一緒なら特別な瞬間になる。
そう思えるほど、私はノーレとの日々を大切にしていた。
この夏も素敵な夏だった。また夏を探しにここに訪れよう。そしてまた、この夕日を見て私は言うのだ。
また必ず来ようねって。
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